昨年から、日本を代表する
トップアスリートのコーチングを担当しています。
今日は、普段あまり知り得ることのない
「トップアスリートのタフな現実」と
「乗り越え方」
を少しお話しします。
分野、フィールドは違っても、
挑戦する人、高みを目指すひとには、
とても参考になると思います。
重なる点や共感するポイントが多いからです。
世界トップクラスの選手は、
1年で1ヶ月弱しかオフがありません。
6ヶ月の厳しいトレーニング。
試合・試合・試合のタフな5ヶ月間。
シーズンが終了すると、すぐ自主トレ。
「ここぞ!」というときに、
持てる力のすべてを発揮できるように。
つねに、結果と向き合う日々。
驚くほどのシビアさです。
そんな自分との戦いの連続。
だからこそ、
ひとりで抱えむとしんどいです。
メンタル強いアスリートだって、
心が折れてきます。
頑張りすぎて、燃え尽きることもあります。
私がコーチングしている選手も
そんなひとりでした。
でも彼女には、
「目指す自分」
「理想の未来」がありました。
だから諦められません。
「苦しいことさえも楽しめる自分」
「挑戦しているかっこいい自分」
「強いだけじゃない優しい選手」
「そんな自分を見て、周りが心躍りひとつになる」
そんな思いをもった彼女だから、
私は伝えました。
苦しいときも、大変なときも、
自分を見失いそうなときにも、
「簡単には折れない技」
「セルフリカバリーの技」
を。
結果を求められる人が
ただ数字や順位を目標に走ると、
途中で失速します。
(経営者、事業主、営業職 etc…もそうです)
一喜一憂し、精神的にまいってきます。
なんのために頑張っているか
わからなくなり、迷いが生まれます。
そうなると、やる気がでなくなり、
踏ん張りが効かなくなってきます。
チャレンジする意義が見つからなくなり、
いまの自分を超える喜びを見失うので、
楽しくなくなり、続ける意味を失います。
すると、
自分は「怠け者だ」「ダメだ」と
自分責めがはじまり、
孤立感でいっぱいになってしまいます。
これね、けっこうキツイです。
(アスリートでなくても同じですものね)
ジュニアのときは、
ただひたすら、がむしゃらに頑張っても、
楽しくやり抜けます。
でも、成長とともに、
それだけでは満足ができなくなるんですね。
目先の結果だけに振り回されない、
自分なりの「やり続ける意味」が
必要になるのです。
(これも、アスリート以外の人も同じです)
ですが、意外と本人も、まわりも
そのことを知らない。
だから、理由もわからず
ガムシャラにもがきます。
成長と能力発揮の仕組みが、
よくわからないまま。
私が担当するアスリートの方たちは、
そんな節目・岐路に、
私のもとへ訪れます。
そして、こう言います。
厳しい表情をしながら。
「あきらめたくない」
「いまの自分を変えたい」
「自分らしい試合をしたい」
「いまの自分を超えたい」
そんな思いを叶えるべく、
苦しくても、大変なときでも
トライし続けられるのは、
【自分を知る技術】
【通い合う技術】
があるから。
すると、笑顔がふえます。
折れない、しなやかな強さ。
楽しさ。
自分は大丈夫という感覚。
そして、まわりから応援されます。
この半年で、
そんな力を培った若手オリンピック選手。
どんな試合を見せてくれるでしょうか。
きっと誰もが応援したくなるような
まっすぐで、
スカッと気持ちのいい
納得の滑りをすると、私は確信しています。
たとえ、順位やタイムがどうであれ。
彼女がめざす滑りを、やってのけるでしょう!
そして、その姿を見た観客の私たちも、
元気と勇気を感じることでしょう。
楽しみでなりません!
今日から開幕戦。
彼女のもつ力のすべてが発揮されますように!!!
皆さんの声援がパワーになります。
エールを送っていただけましたら、
とても、とても嬉しいです。
◆ チャレンジをあきらめたくないあなたへ
オンライン・対面@東京、どちらも選べる
11/29(火)9時〜11時 東京都・銀座